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2014年10月31日

こんにちは(^^)
「入れ歯」って、どのくらい前からあったのか?今日は入れ歯についてお伝えします☆

歯が無くなって困っていたのは数千年前の人達も同じだったようで
どうやら「紀元前」から入れ歯というのはあったらしいのです。


紀元前2500年頃に古代エジプトで使われていた、義歯らしきものが発掘されました。

紀元前から歯に悩まされ、
なんとか歯を元通りにしようとしてきたヨーロッパ人です。
さぞかし技術が進んでいたと思われるでしょう。

ところが、意外なことに日本の方が、今の入れ歯に近い物をかなり昔から使っていたようです。


平安時代から「入れ歯」を使っていた日本では
鎌倉時代には全部「木」でできた「木床義歯」が全国的に普及し、
江戸時代には独特の技法が完成しました。

木床義歯は最初
木の仏像を彫る職人の仏師や能蔓師、根付師などが彫ったといわれています。

仏像や根付の職人さん達の手によるものと聞けば、あの精巧な作りも頷けます。

やがて「入れ歯師」と呼ばれる専門職になっていきました。

歯を抜いたりムシ歯などの治療を行う者のことは「口中医」や「歯医者」と呼ばれ、
「入れ歯師」とは区別されていました。

「入れ歯師」は
医学的専門教育を受けていなく
親方に弟子入りをし、修行で技術を磨きました。
これは、仏師などの流れが影響していたのかもしれません。

室町末期から江戸初期に台頭してきた「入れ歯師」は
江戸中期頃には、広く全国で営業するようになり
「口中医」にかかれない庶民に親しまれた大衆的な存在になっていたそうです。

1851年頃、アメリカで弾性ゴムが開発されました。総義歯 上・下 その1.pngのサムネール画像のサムネール画像
日本に入ってきたのは、
20年近くたった1874年(明治7年)です。
昭和に入り、科学が急速に進む時代
色々な素材が開発されていく中で
プラスティックの発明はご存知のとおり私達の生活にどんどん入り込んできたわけですが
入れ歯にも大きな変化をもたらしました。

1869年代には、セルロイドやベークライトなどの材料が使用されました。
1937年(昭和12年)ドイツで現在でも使われている、
アクリル系樹脂の入れ歯が開発されました。


アクリル床義歯は、それまでのゴム床に比べて
天然の歯肉の色と良く調和するようになりました。
今では当たり前のことですが、当時としては画期的な発明だったようです。
1977年(昭和52年)には射出形成技術という、
プラスティックを型に流し入れる新しい方法が開発されました。

新素材のポリスルフォン樹脂なども登場します。 
アクリル床やスルフォン床は現在使われている素材ですが、
それぞれにまだ問題が残っていて、今も研究が続けられています。
桑田

2014年10月30日

こんにちは(^^)今日は歯みがき粉の歴史についてお伝えします!

古代エジプトのパピルスには、歯磨剤に何を使っていたかという記録が残っており、記録としては世界最古と言われています。
その歯磨剤の材料は、蜂蜜・緑粘土・火打ち石・ビンロウ樹の実(タンニン)などを使って製造していました。

古代ローマでは、動物の骨を焼いた骨灰や卵の殻を焼いた灰を用いて歯磨剤製造をしていたといわれています。

日本では、4世紀頃から「塩」を歯磨剤として使用し始めました。

そして、長く「塩」を歯磨剤として使っていましたが、江戸時代(1625年)に入り、塩に房州砂、貝殻粉末などを混ぜた粉歯磨の販売開始しました。
「歯を白くする」「口の悪しき匂いを去る」というキャッチコピーも添えられていました。puffer_10.jpegのサムネール画像

明治になると、西洋処方の歯磨剤やアメリカ処方の歯磨剤に次第に変わっていき、この処方での研磨剤は現代の歯磨剤のものとほぼ同じ質のものです。

そして、明治21年、資生堂社から日本で初めての練り歯磨き「福原衛生歯磨石鹸」が発売され、明治44年には、ライオン社(当時は小林富次郎商店)が日本で初めてチューブ入り(押出管入り)の煉(ねり)ハミガキ「ライオン煉歯磨」を販売しました。
桑田

2014年10月29日

こんにちわ☆今日は歯ブラシの起源についてお伝えします。

古代インドのお釈迦様が広めた「歯木」
が歯ブラシの始まりといわれています。

「歯木」は仏教の伝来とともに538年に日本に伝わり、当初密教の僧侶が仏前に礼拝する際に身を清め、口をすすぐ儀式の一環として歯磨き習慣が根付きました。

この当時日本ではまだ「ブラシ」の観念が無く、「楊枝・房楊枝」として広まっていました。

商品名として「歯ブラシ」という言葉が登場するのは
大正3年、ライオンが東京歯科医学専門学校(現在の東京歯科大学)の指導で製造した「万歳歯刷子」が最初です。
それ以降、全ての製品に「歯ブラシ」という言葉が使われるようになり
現在に至っています。PhotoGrid_1413708485801.jpg

国産歯ブラシの主な生産地は、大阪府八尾市・東大阪市で、
大阪府で全国の50%以上が生産されているそうです。
桑田

2014年10月27日

こんにちは(^^)桑田です。
今回は
抜けた歯はどうするの?っていう事で、世界の風習をお伝えします~!

抜けた乳歯をどうするか。
国ごとにさまざまな言い伝えや習慣があります。thumb_20130930010232_52484f1877fe6.jpg

日本を含めアジアでは、上の歯は縁の下に
下の歯は屋根へ放り投げるという習慣があります。
新しい歯は、古い歯がある方向に伸びると信じられているからです。

一方、米国、カナダ、イギリスなどでは夜眠る時、枕の下に抜けた歯を入れておくと
"歯の妖精"がやってきて、抜けた歯を持っていき
コインと交換してくれるという言い伝えがあるとか。

メキシコやフランス、スペインなどでは枕の下に入れた歯は
チビねずみが持って行って代わりにプレゼントを置いていってくれるそうです。

枕の下とは日本では考えつかない発想ですね。しかも、妖精やねずみが出てくるすごくファンタジーな世界観です!

チリとコスタリカは
抜けた歯をイヤリングにして身につけておくそうですよ。30380130-M-imagenavi.jpegのサムネール画像
歯のイヤリング...想像するとかなり斬新ですね。

国がちがっても、歯の健康を願う気持ちは世界共通なようです。

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井上歯科 院長 井上秀彦

井上歯科
www.inoue-dentalclinic-coming.jp
院長 井上 秀彦

【略歴】
昭和57年
大阪大学歯学部卒
同保存科 入局

昭和58年
同助手

昭和60年
堀坂歯科医院
ニット健康保険組合等勤務

平成元年
3月3日 井上歯科 開院