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2014年10月10日

さてさて、今日も ☆週間前田☆の、始まりで~す(^◇^)

11回目のテーマは、"お歯黒"です。

浮世絵で有名な歌麿や春信の、美人画をみたことがありますか?
なんとなく口元が変なのは歯を真っ黒に描いているためです。これは「お歯黒」といって、江戸時代、結婚した女性に歯を黒く着色する風習があったからです。

わが国におけるお歯黒の歴史は古く、奈良時代に北方民族によって朝鮮半島から伝えれたといわれています。平安時代には貴族階級の間に広がり、男女 ともに十七~十八歳で歯を黒く染め成人であることを表していました。その後、時代とともに染めはじめる年齢が低くなり、室町時代には十三~十四歳に、戦国 時代になると武将の娘は早く政略結婚させるために八歳で染めていたといいます。今川義元の肖像画などをみると、成人男子でもお歯黒をしていたことがわかり ます。

江戸時代に入ると上流社会の生活様式がしだいに一般庶民にも浸透しはじめ、お歯黒は元禄時代には全国各地に広がりました。そしてこの時期に男子のお歯黒は姿を消したのです。

さて女子だけのものになったお歯黒ですが、緻密なエナメル質を染めるのはなかなか骨の折れる仕事でした。そこで、庶民に広がってからは、女性に よって人生の大転換期である婚約・結婚を迎えてはじめて染める風趣となり、ついには既婚女性の象徴となりました。黒は何色にも染まらない色なので、貞操を 意味し、既婚女性の誇り高い心の支えともなっていたようです。一方、封建制度下における女性を、精神的にも外観的にも人妻として制約するための強力な手段 であったともいえるでしょう。
お歯黒の風習は、明治政府の近代化政策により、チョンマゲや帯刀とともに禁止されたので、しだいになくなっていきました。そして、大正時代にはほぼ全国からお歯黒の風習はなくなりました。お歯黒の風習がこのように長い間受け継がれてきたことには、理由があったようです。

画像 11.jpg  『なんと、麻呂もお歯黒とな!!』

よく昔、海苔でやりましたよね(笑)
いや、大人になった今でもやります。。。。。ハハハッ(笑)
さて、今週の☆週間前田☆は、今日で終わりです。
それでは、また~(@^^)/~~~

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井上歯科 院長 井上秀彦

井上歯科
www.inoue-dentalclinic-coming.jp
院長 井上 秀彦

【略歴】
昭和57年
大阪大学歯学部卒
同保存科 入局

昭和58年
同助手

昭和60年
堀坂歯科医院
ニット健康保険組合等勤務

平成元年
3月3日 井上歯科 開院