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2015年6月26日

暑い~(-_-;)暑いですね~(-_-;)

この時期、学校での歯科健診を終え、虫歯があれば、歯科受診をススメられる用紙が配られる頃では
ないでしょうか。

よく虫歯の予防や虫歯の進行を抑えるために"フッ素"という言葉を聞きますが、そもそもフッ素ってなんなんでしょう?2フッ素.jpg
『虫歯を予防出来るなんて、コワイし危ないものなんじゃないの?』と不安に思われる方もいると思います。
でも実は、フッ素って、土の中や海水、食べ物やお茶、そしてなんとなんと、私たちの体にも含まれている天然ミネラル成分なんです。自然界にも存在してて、海水には約1.3ppm、川の水には約0.1ppmのフッ素が含まれており、私たちにとって、と~っても身近な成分だったんですね。

最近の歯磨き粉には、このフッ素が配合されているものが数多く販売されています。
『そしたら、フッ素がいっぱい入ってる歯磨き粉で磨けば更に効果的~♪』と思いますよね?
でも、現在国内で販売されているほとんどの歯磨き粉には、薬事法で定められた1000ppm以下のフッ素と決められているんです。普段でも、お口の中では唾液のある状態なので洗い流されてしまいやすいですし、更に歯磨きをした際にはウガイをしてしまうので、歯磨きの後には、微量のフッ素しかお口の中に残りません。
ところが、フッ素のスゴイ所は、微量がお口の中に留まることによって効き目を発揮するんです!!
どれくらいで効果があるかというと、およそ0.05ppm~1ppmの量。先ほどから出ていますppmという単位は、100万分の1という意味ですので、つまり、0.000005~0.00001%という低濃度。
0がいっぱいですが(笑)、これくらいのわずかなフッ素がお口の中にあると、虫歯予防に働いてくれるんです。

じゃぁ、そのよく働いてくれるフッ素は、どんな仕事をしているかといいますと、歯の結晶は、3つ
のイオンが結合して出来ています。この結晶は、虫歯菌の出す酸に触れると、バラけてしまい、唾液の中に溶け出してしまいます。一方、唾液の中に溶け込んだ歯のイオンは、再び結合して結晶になり歯に戻ります。この出たり入ったりのバランスによって、歯の健康は保たれています。フッ素は、唾液のなかのイオンが結晶になるのを促進し、スピードを上げてくれます。すると、歯がよく修復されるので、虫歯が出来にくく、進行もしにくくなるというわけなんです。

私たちの目に見えないところで、こんなにも働いてくれるなんて、フッ素を利用しない手なんてありませんね。どんどん、取り入れて虫歯予防に活用していきましょう~!!1フッ素.jpg

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井上歯科 院長 井上秀彦

井上歯科
www.inoue-dentalclinic-coming.jp
院長 井上 秀彦

【略歴】
昭和57年
大阪大学歯学部卒
同保存科 入局

昭和58年
同助手

昭和60年
堀坂歯科医院
ニット健康保険組合等勤務

平成元年
3月3日 井上歯科 開院